2022年未来構想PF新年挨拶

ひと

新年あけましておめでとうございます。
少し収まりかけたコロナ禍の中、皆さんはどのようにお正月を過ごされたでしょうか。年頭に当たり今年一年はどのような年となるのか考えてみました。
私が勤務している鉄建建設について述べると、2024年4月より労働基準法における残業時間の上限規制が適用になるため労働時間の短縮が絶対条件であり、さらに担い手の確保という観点から週休2日制の実現等働き方改革に向けた取組みの最終段階に来ています。一方、ICTの活用、サイバーセキュリティーの確保そしてDXの推進と業務の大幅な変革を行っていく必要があります。また、SDGs、カーボンニュートラルへの取組みもスタート致しました。さらに東証の上場基準の見直しとそれと連動したコーポレートガバナンスコードの見直しなど様々な課題があり、まさに変革の年となりそうです。
一方、JR東日本等鉄道事業者はコロナ禍の影響をもろに受け、現在極めて厳しい経営を強いられています。コロナ禍によって変容した鉄道利用形態はコロナ終息後も完全には元には戻らないものと考えられています。これまで東京一極集中による通勤通学輸送とほぼ独占状態と言える広域ネットワークを活用したビジネス・観光需要に支えられたこれまでのビジネススキームを見直さなければならない状況にあります。今後、JR東日本等JR各社にあっては国鉄民営化以来の第二の創業期のような認識で今後のビジネスの有り様を検討していく必要があると思います。
さて、未来構想PFでは昨年一年間をかけて、若手技術者の計画・構想能力の向上を目的とした「駅まち未来構想研修」を実施してきました。昨年11月に中間報告を行い森地先生、岸井先生等未来構想PFの役員の方々からのアドバイスもいただきました。今後、年度末の最終報告に向けて準備が進められていることと思いますが、アフターコロナを見据えた斬新な提案を期待しているところであります。
その他の講演会、現場見学会、調査研究等の未来構想PFとしての諸活動もコロナの感染状況を見ながらもそろそろ始める時期にきていると考えています。
未来構想PFの会員、関係者の皆様、今年も宜しくお願い致します。

未来構想PF会長 林康雄