概要
講演テーマ:地域公共交通論 ―地域と公共交通の維持活性化―
講 演 者:日本大学理工学部交通システム工学科教授 轟朝幸様
日 時:平成28年03月15日 16:00~18:00
場 所:メトロポリタンプラザビル12階
参 加 者:総勢 約90名
経緯
轟教授は都市計画の中でも特に交通システムがご専門で、特に地域交通について多くの成果をあげられている。また交通統計についても力を入れられ、ビッグデータ活用等についての見識も高い。今回は海外の事例を含め、多くの実例を紹介頂きながら地域公共交通について講演をお願いした。
内容
1.インターモーダリズム(利用者視点によるハードとソフトの融合)
・地域公共交通ガバナンス
・地域と交通の連携、継続的改善
2.公共交通事業形態の変遷
・多様な主体が介在、調整不足の典型例、費用負担のあり方と財源
・地域公共交通ガバナンス、地域公共交通活性化再生法
3.世界の事例
・ソウル市交通改善プログラム
・カナダバンクーバー都市圏(すべての公共交通を一元的に計画整備管理運営)
・ドイツ各地域の運輸連合 ( 〃 )
4.地域と交通の連携
・コンパクトシティ+ネットワーク
・TOD(ブラジル・クリチバの例)
・まちと公共交通の関係(クルマ依存はまちを衰退させる)
・トランジットモール
・地域住民の利用を促す施策(日立市の例、市原市の例)
5.利用者本位のサービスの実現に向けて
・継続的改善(実証運行後も詳細な調査が不可決)
・モニタリングの重要性
国交省:情報通信技術を活用した公共交通活性化に関する調査
ソウルTOPIS(総合交通管理センター):韓国で全国展開
日本先進事例(イーグルバス、NEDOプロジェクト、ICカード)
・交通データ統合化
高知公共交通ICカードの解析事例
・利便性改善の事例
ソウルTOPIS(走行環境維持、運行情報提供、モニタリング)
スイスBahn2000計画(パターンダイヤ他)