2024年度未来構想PFの総会開催に寄せて

ひと

未来構想
PF会長 林 康雄

2024年6月13日に未来のまち・交通・鉄道を構想するプラットフォーム未来構想PFの社員総会が行われました。2023年度の事業報告と収支報告、2024年度の事業計画と収支計画について承認をいただきました。
2024年度の事業計画は、第一にワークショップ研修として新木場駅とその周辺のまちづくりについて議論を行い、秋ごろには成果発表ができるものと考えております。すでに産官学の15名のメンバーを5名ずつの3班に分け、①駅周辺整理、②沿線のまちづくり、③駅機能強化の3つのテーマで議論を行っています。次に、現場見学会は、年度末になってしまいますが、街びらき直前の高輪ゲートウェイ・シティの視察を予定しております。
また、特別講演は2回程度で適宜有意義な話題を提供していきます。さらに、月1回発行している未来構想プラットフォーム通信のより一層の充実を図ってまいります。

2024年度も既に3か月超が過ぎ、コロナによる規制は無くなり、鉄道輸送においては一般旅客はコロナ前の水準に回復した模様ですが、定期旅客はオンライン・テレワーク等の普及により9割程度しか回復していないのが現状のようです。日本の社会経済の全体を見渡すと、円安の進行に伴う物価高や労働基準法の厳格適用による生産性の低下と人件費の高騰、労働力不足や労働者の賃金の実質低下等、極めて厳しい状況にあります。
今後、次の時代を切り開いていくには、機械化やロボット化はもちろん、ICT技術を活用した生産性の向上や、自動車や鉄道の無人運転、脱炭素に向けた取組等、あらゆる取り組みを行っていく必要があります。
そのような状況の中で、私が所属する鉄建建設㈱においても、2024年4月より中期経営構想をスタートさせ、営業利益の向上、生産性の向上、そして株主投資家を
意識した資本効率施策の展開等の生き残りをかけた改革を進めていく所存です。
このように2024年度は日本社会並びに鉄道会社を含むあらゆる会社の大きな変化点となる歴史的な一年になると認識しております。