去る6月8日に一社未来のまち・交通・鉄道を構想するプラットフォーム第12回通常総会が開催されました。
昨年度においては前年度に引き続き世界中で新型コロナウイルスの感染拡大が繰り返され、我が国でも夏の第5波、年末年始以降のオミクロン株を中心とした第6波の影響を受けて緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が広範に発令されるなど、多くの社会経済活動が長期にわたり制限を受けました。このような中で、発足から満10年を迎えた本会において「新しい執行体制の構築」に取り組み、前年の令和3年度総会では林新会長をはじめとした多くの新たな理事が総会で選任され、新体制への移行を行いました。
一方、当会の活動は前年度同様、PF通信の発信や若手技術者を中心とした駅まち未来構想研修等、一部の活動に留まらざるを得ず、年度初に計画していた調査研究ワークショップWS、地方公開討論会、見学会、技術講演会・セミナー等、会員の拡張等は実施することができませんでした。
今年度はすでに動きを見せる広範囲な人流の再開等に伴い、活動への制約も軽減されていくものと想定されることから、今期は「ポストコロナを迎えた活動の期間」と捉え、調査研究ワークショップWSの再開をはじめとして、以下の取り組みを中心に活動してまいります(理事、監事については全員重任となりました)。
1.調査研究ワークショップ(WS)
これまで、上野駅周辺整備構想や高田馬場駅周辺整備構想のWSで大きな成果を上げました。今年度は新規テーマ首都圏郊外拠点駅のあり方についての調査研究を産学官等幅広い分野のメンバーで複数班を編成してスタートする予定です。
2.駅まち未来構想研修
2021年度は「鉄道とまちの将来像~10年後の基盤創造~」をテーマに新たな形態としてワークショップ形式で全体議論を行い提言をまとめました。今年度はメンバーを一新し、研修形態も改めて検討しつつ中堅技術者の技術継承・育成を図ります。
3.視察・見学会
これまでに、まちと交通の繋がりをテーマに「宇都宮LRTルートを歩こう」「大丸有まちづくり散策」見学会を開催してきましたが、今年度も同様のテーマを中心に、1回以上の見学会を開催します。
4.技術講演会・セミナー・パネルディスカッション
引き続き法人会員や賛助会員も気軽に参加できる講演会やセミナーを企画開催します。また、東京以外の地域での開催についても感染の収束や社会状況を注視しながら検討します。
5.情報発信と交流
未来構想PF通信の継続発行(毎月)とホームページの拡充を図ります。
6.会員の拡充
これまで、JRや鉄道運輸機構のOBが会員の主体でしたが、活動範囲の広がりに対応できるよう、現役世代や“産官学”からの参加を募ります。