変化に対応する

ひと

未来構想PF事務局長
竹内研一

6月の総会で事務局長を拝命しました竹内です。最初に私の経歴を簡単にご紹介しておきます。私は、昭和60年に当時の国鉄に就職し、その後JR東日本に採用され、主に建設部門に所属し鉄道インフラの整備に関わる仕事に従事し、5年前から鉄建建設に勤務しております。未来構想プラットフォームとの関係では、これまで法人会員としてWS等で活動する人財の活躍を見守ってまいりましたが、今後は事務局として、未来構想プラットフォームの持続的発展に向け、微力ながら努めてまいりますので宜しくお願い致します。
さて、未来構想プラットフォームも、今年で設立から15年目を迎えました。この15年の間に私たちを取巻く社会環境は大きく変化しています。スマホの普及など15年前には想像もできなかった変化が生じ、日常生活の利便性が格段に向上した一方、スマホ無しでは生活できない社会が現実のものとなりつつあります。また夏の猛暑や異常気象など、人間の生存自体を脅かしかねない大きな変化も生じています。
この先15年にどのような変化が生じるかについては、想像がつかないと言うのが正直なところだと思います。当プラットフォームが扱う「まち」「交通」「鉄道」といった分野においても、新たな技術の導入や社会環境の変化に伴い、将来求められる機能や役割は少しずつではありますが確実に変化していくことが想定されます。プラットフォームの活動が持続的に発展していくためには、このような変化に適切に対応していくことが必要になります。
そんなことは当たり前ではないかと言われるかも知れませんが、実際に変化に対応していくのは、そう簡単ではない、という点についても認識しておく必要があります。
スマホの普及のような大きな変化についても、今から過去を遡って新旧の状態を比較すれば大きな変化が起こったと簡単に認識できますが、実際の時間の流れの中に身を置いた状態で、変化を認識することができるか、と問われれば、自信を持ってできると言える人は少ないと思います。
変化に対応するためには変化を感じるところから始める必要があります。そのためには、世の中の僅かな変化を敏感に感じ取る感性が必要です。過去の経験に頼りすぎると、何か変化が生じても、私たちの中の正常化バイアスが作用し、変化を感じ取れない可能性があります。未来に向けて、広く社会全体を俯瞰する習慣を身に付け、変化に対応していきましょう。