震災を挟んだ学会活動3年間を振り返って

講演会
概要

講演テーマ:震災を挟んだ学会活動3年間を振り返って

講 演 者:(社)未来のまち・交通・鉄道を構想するプラットフォーム

会長 山本卓朗

日   付:2013年3月25日

経緯

ジェイアール東日本コンサルタンツから、若手技術者を対象とする講演を依頼された。今回は事前に質問を収集し、その回答も一部講演に盛込んだ。

主題

1.土木改革 三つの実践活動

①土木改革タスクフォース

②土木学会の活性化

③未来構想プラットフォーム

2.鉄道技術者の持つべき技術力

3.質疑コーナー

内容

○土木改革

・土木改革の趣旨

土木が精彩を欠いていること

国民の意識が変化し、ものを作ることを自己目的化した土木との乖離が生じていること

これを認識し土木の原点復帰、市民工学への回帰をどう果すかが最大の課題

・土木の原点と技術の総合性を強く喚起した、初代会長古市公威の訓戒を紹介

・市民感覚の変化と土木の“ずれ”、豊かさについての世論調査結果の紹介

・土木改革タスクフォースの活動項目と実行する組織方法

・土木学会の活性化のため、組織マネジメントの強化に重点

・そのうちの一つ、国際センター設立と活動について紹介

・土木ボランタリー寄付活動とFacebook導入の紹介

・特別活動である東日本大震災について特別委員会とその体制を紹介、1年目と2年目に開催されたシンポジュームにも触れる

・震災後の最大のテーマである社会安全について、3つの視点(市民・設計者・事業者)からのアプローチが重要と解説

・工学連携(土木・建築・機械・情報・原子力)への取組み

・未来構想プラットフォームの紹介

・土木学会技術検定の紹介

○鉄道技術者の持つべき技術力

・議論すべき背景として、官から民へ・フラット化・高学歴化・国際化がある

・これらから、幅広い実務をカバーし専門領域を持つこと

○質疑コーナー

*若手社員から事前に寄せられた質問のうち主要なものについて回答

・実務力とは

・アウトソーシング時代の課題とコンサルの役割

・社会資本整備と公共事業のあり方

・社会資本の維持強靭化その技術及び体制

・少子高齢化と将来構想